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お知らせ

医療法人鉄蕉会の目指す方向 (理事長 亀田隆明) 2021/09/01

理事長
亀田 隆明

東京オリンピックのメダルラッシュ、海外では大谷翔平選手が連日大活躍という明るいニュースの一方で、未だ新型コロナウイルス感染症が収まらず、緊急事態宣言が続く稀有な状況が続いています。

医療法人鉄蕉会においては、遠方から送られてくる新型コロナ感染症の重症患者受け入れを行いながら、晴海にあるオリンピック選手専用のクリニックへのスポーツ医学科の医師陣派遣、幕張会場への医師派遣を行っています。若い医師たちにとっては良い経験になると思いますが、病院のスタッフの大きな負担となっており、この中で頑張って医療を支えて下さっているすべてのスタッフに感謝申し上げます。

このような中でも医療法人鉄蕉会はこれまでの歴史を踏まえ、これから目指すところを明確にしてゆかなければなりません。祖父俊雄と3人の息子達(俊孝、郁太郎、博行)が夢見たメイヨー・クリニック※を目指し、私たち兄弟4人が力を合わせ今年度にはNewsweek誌の世界の良い病院100選に選ばれるなど、発展を続けてきました。前理事長の俊忠とともに長期経営計画を策定し、弟達の献身的な努力もあり今日に至っています。いろいろなチャレンジの中で多くの困難もありましたが、大きな成果をあげてこられたのは、医師、看護師をはじめとするスタッフはもちろん、千葉興業銀行やすべての大手銀行を含む10行を超える金融機関や行政の協力、弁護士や公認会計士などの先生方のご指導など感謝することばかりです。

しかし、人口減少が続く南房総を中心に職員数5,000人にも迫る医療法人鉄蕉会とその関連法人をいかに継続、発展させてゆくか、これからも決して容易なことではありません。規模拡大に伴い、やや混乱が見られるようになった医療法人ならびに関連法人のガバナンスの立て直しをはじめ、これからの明確なヴィジョンを示すことが必須と考えています。

経営のスタイルで私が目指しているのは、規模も業種も全く違いますがトヨタ自動車のような形です。日産自動車の迷走、東芝の問題など社会に目を向けると日本の企業における経営陣の責任体制に問題があるように思えます。トヨタも勿論パブリックな会社で社会のものだと思います。しかし、経営者の顔が見える、目指していることが、分かりやすいという強みを持っているように思います。これからの医療法人鉄蕉会は、公的医療を多く担う民間医療機関でありながらしっかりとした責任体制とガバナンスを併せ持つ強い組織にしてまいりたいと考えています。

今年度中には新しく医師の研究研修室を中心としたG棟が完成します。5室の手術室の増設も完了します。今年度から、木更津プロジェクトの本格的な計画に着手してまいります。これからもローカル&グローバル、日本のメイヨーを目指します。

メイヨー・クリニック: 米国ミネソタ州ロチェスター市を拠点とした総合医療機関。米国を代表する医療機関として常に高い評価を受け、患者は全世界から集まる。

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