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お知らせ

人も組織も つながりを大切に (亀田総合病院長 亀田俊明) 2021/05/01

亀田総合病院長
亀田 俊明

毎年うれしいことに多くの新入職員を迎え入れることができており、今年度も400人弱の新しい仲間が加わってくださいました。それと同時に年度末にはほぼ同数の一緒に働いた仲間たちが巣立っていきました。寂しさもありますが、巣立っていった仲間が活躍しているうわさを聞くのも楽しみのひとつです。

医療人は一人前になるまでに数か所で自己研鑽を積む方が多いため、医療機関は一般企業に比べて人の入れ替わりが激しいことが特徴です。また、医療現場自体も患者さまの急変など含め、予期せぬ事態への緊急対応と常日頃から隣り合わせで働いています。そういった点では他企業と比較して変化や有事に対して一定の免疫はある方だと思います。

それにしても近年は、それ以上に特殊な対応を迫られるケースが続きました。変化への対応という面では2019年の5月、四半世紀ぶりに行った電子カルテの移行には苦労し、今でも手を焼いています。ICTの進化はすさまじく、新たな機種やアプリケーションに入れ替えれば、何でも簡単にできてしまいそうに見えますが、深くかかわるとそれが幻想であると思い知らされます。結局、新システムを導入することで人の働き方をどう変化させるかが一番大切なことでした。それまでの自分達の仕事のやり方を変え、さらに自分たちの新たな価値を見出していく。そういった意識改革が重要であり、それには自部署だけでなく院内を広く見渡せる視野が一人一人に求められます。

他業界もそうだとは思いますが、これまでは事務系も含めて専門性を追求するいわゆるスペシャリストを求めて、各部署内に特化した効率や早さを求める傾向にありました。平時にはそれなりに良い面がありますが、有事や変化の時には逆に柔軟性を欠いて障害となったり、新たな業務をどの部署が引き受けるかの押し付け合いになります。急速に拡大した組織の中では、横の連携が希薄になり縦割り組織に陥りやすいことを、私は非常に懸念しています。

秋には、房総半島は次々と大型台風に見舞われました。やっと迎えた2020年の年明けには新型コロナウイルス感染症が出現し、ご存知のように未だ収束の兆しが見えません。今のところ各部署の努力や厚意でなんとか対応できていますが、これはまだ病院が今ほど大きくなく、風通しが良かった頃のメンバーのネットワーク(つながり)で成り立っていることが多いように感じています。古き良き仲間意識を今一度思い出し大切にすることで、有事にも強く、気持ちよく働ける組織に変えることができると信じています。組織の硬直化を防ぐためにも、ジョブローテーションなども取り入れ、さまざまな部署で知見を深めると同時に、院内にたくさんの仲間を作り、お互いに思いやりと尊敬の念を持ち、ともに成長できる組織にしたいと思っています。

新入職員の皆様は、コロナ禍で歓迎会などもできずなかなかコミュニケーションを取りにくい環境だと思います。先輩スタッフの皆様には、その点を考慮し、例年よりも積極的に新入職員への声かけをお願いいたします。また地域の皆様には、縁あって鴨川の地に来られた人たちを、どうか温かく迎え入れてくださいますようお願い申し上げます。

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